時代の変化は、技術的進歩によって、社会的な動きと経済的発展の環境変化によって起きる成長の波とバイオリズムに打っている」と考えられる。
①経済変動の波
②流行による個人のバイオリズムの波
③投資家の波(株価の波)
④事業業績の波
これらは上下の波を繰り返し、ある方向へ向かっていきます。
波の傾向が上向きであれば、業績は上向いて、下向き傾向であれば落ちていきます。
その波を読めるかどうかが経営者としての資質のひとつと言えます。
これを「時代を読む」ということです。
落ちた時に早く戻せるかどうか
時代の変化に対応するには、波が下降している時、上向きに転換できる切り替え能力が必要です。
経営者であれば、下降傾向にある波から脱出する能力が問われます。よく言われることですが、落ちている時こそ、時代に合わせるチャンスでもあるんです。
落ちている=時代の変化に対応できなかった。
波の変化をいち早く認識できれば、時代にあったビジネスへの転換が可能となりえます。
人はどうしても過去の栄光にすがりたくな習性を持っています。
一度手に入れた栄光を手放すのは人としてとても怖いことです。
それが、「事業承継」においては「後継者へ譲りたくない」という権力への依存などへもつながります。
一度手に入れた成功は手放したくない。この考えでは変化に対応できません。
調子の良い時こそ手を打つ
安定的に業績を伸ばしている企業は、好調な時ほど次の手を打ち続けています。
売れるから=利益がなくても作り続ける。
業績好調な商品には終わりが見えています。単価を下げられた段階で業務に終始せず、将来の商品開発を始めます。
好調な商品に「感謝し恵比須顔」と日々嘆いている企業は、将来の開発に力を入れることができません。世の中は変化し続けていますから、今のお忙しさはいつまでも続くものではありません。好調の次は、不調が必ずやってきます。
バブルのような錯覚に陥っていては、時代の変化を読むことはできません。
好調時の対応と不調時の対応には、根本的な違いがあります。
好調な時には、「長期的な視野に立った次の波を捉えるための準備」ができます。
逆に不調な時は「短期的でその場しのぎ対応」となり、次の波をつかまえるための施策どころか、苦し紛れの泥沼から抜け出すための施策に追われることになります。
余裕がある時にしか、長期的な視野に立った計画は打てません。
時代の波を読み好調な時にこそ、将来に向けた長期的計画を重視することに心がけましょう。
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